そりゃ眼鏡はかけてるけどね

ねー、博士は何でもご存知よ。貴女もあらゆる質問、回答出来る?「…え?」ほら。眼鏡、白衣、おじさん他色々、博士っぽい人は何でも、知識持ちってママが。

「お母さん嘘言っとるわ。そりゃ眼鏡はかけてるけどね。自分、さっきの条件どれも当てはまらず…」

「今、知らぬと答え、またとは…」そりゃさ、物知りっぽいから。「君、失礼よ?初対面で…。かけてる大人なら、他にも沢山存在じゃん!ほら、あっちで聞けば?」

見捨てるわけ?「ちょ、人聞きが悪い。そもそも構った覚えもねーわよ。少しは遠慮や配慮、気遣いを」

「えーい、そこで一体どーなるの?!そこまで固執する理由は?」パパが…そこに一人で行っちゃった。

「まさか。まだ貴女、小学生に見えるけど。もしや両親が別居中、父親は子供を残し、何処かへ?」流石、何でも知ってるね!

「警察行けば?」それは…嫌。やっぱり見捨てた!「ふぅ。何で私…こんな会話を、知らん子と…」